病と老化と治療について(病と老化編)
2015-02-14
時々、治療が上手くいかない患者様から「これは年齢のせいだから仕方ないのですか?それとも病気ですか?」と尋ねられることがあります。
私の病と老化に関する考えは以下のようになります。
人を機能的要素で分けて考えると・・・
1.発生・成長・増えてくる性質をもつところ(爪、髪の毛、皮膚等)
2.燃焼するところ(筋肉等)
3.吸収するところ(胃腸等の粘膜)
4.制御・循環するところ(神経、脳等)
5.排泄するところ(尿、汗等を出す働きをするところ)
の5つの要素に分けることができます。
若く力の強い人は、筋肉も強くそれを維持する為に胃腸も丈夫で排泄量も多くなります。それに対し、高齢になってくると筋力は衰えますが、エネルギーの消費量も減少しますので消化する力や排泄量も少なくなります。また激しいスポーツを行うこともなくなり神経系もすこしずつ弱くなっていきます。
このように5つの要素がバランス良く弱くなることを老化と考えます。
しかし、5つの要素のうち1つが弱くなると生きていく上での機能性のバランスが崩れます。(例えば、肝機能が低下すると全身の倦怠感が強くなり、皮膚は黄色っぽくなり手足の震えがでるようになります)
このような状態を病と判断しています。
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